泣いた赤鬼、という絵本がある。
まぁいわゆる、児童向けの本なのだが、
幼少期に読んでいた記憶を、昨夜唐突に思い出した。
ざっとあらすじを説明すると
心優しい赤鬼は、人間と仲良くなりたかったが、 人間は疑い深く、誰も信用してもらえなかった。 悲しんでいると、友人の青鬼がやってきて、 『私が人間の村を襲い、君が助ければ、 人間も君が優しいと理解してくれるよ』 と、策を思いつき・・・・・・
というもの。
この時点で、「鬼が優しい!?」というギャップ、
「ツンデレ」とか「一見〇〇だけど実は▲▲」系につながる、
オタクの素養みたいなものを感じた。
また、ここから先はネタバレなのだが、
見事作戦が成功し、人間に気に入られ、充実した日々を送っていた赤鬼。 だが、作戦の日以来、青鬼が遊びに来なくなっていた。 近況報告も兼ね、青鬼の家を訪れる赤鬼。 そこには青鬼はおらず、一枚の貼り紙がしてあるだけだった・・・・・・
この貼り紙の内容は、できれば自分の目で見ていただきたい。
私は、当時も、今もボロボロ泣いた。
この作品は、友情の大切さ、優しさが生む孤独・・・・・・
そう言ったものが内包されている、名作だった。
これを幼少期から読めていたのは、本当親に感謝としか言いようがない。
そして、上記の命題は、今なお私自身が考え続けていること。
子供の頃の経験は、大人になっても引きずると言うし。
すでに遠い過去なはずの自分と、現在の自分が、少しだけリンクしたような気がした。


