私は物語が好きだ。あらゆる形のエンタメにおいて、
ストーリーというものを愛し、追いかけている。
明確に意識し始めたのは、あるゲームをプレイし、
嗚咽が出るほど泣かされた時、だと思う。
そのゲームの話は、いつか然るべき時に言うつもりだ。
今日は、また少し別のお話でも。
尊敬する作家の一人に「奈須きのこ」という方がいる。
FGOのメインライターで、とても面白い物語を描く人だ。
きのこ氏はインタビューで、たびたびこう語っている。
「FGOをプレイする人で、シナリオを読んでいるのは1割未満」
私からすれば「こんな面白いのに、もったいない!」と
言いたくもなってしまう話だ。けれど、
それを受け入れて、ゲームとしての面白さ、にも
注力している頑強さというか、ある種ドライな目線。
物語が好きで、その面白さを伝えたいけど、
押し付けることはせず、ただ気付く時を待っているような。
今まで私が、作りたいゲームとして立ててきた企画は、
「私のストーリーを見ろ!楽しませてあげるから!!」
という、シナリオありきの構成であり、
それを押し付けるような在り方をしていた。
ゲームシステムもそっちのけで、プロットを作ったり、
設定を詰めていたり、タイトルだけ決めてたり。
別にノベルゲームとして作るのならいいのだろうが、
売れるゲームを作りたいのなら、方向性は見直すべきだ。
だが、それで本当にいいの?ともう一人の自分が囁く。
「作りたいじゃなくて、売れることに固執してない?」
それもそうだ。趣味として、作りたいものを作るのなら、
そんなことお構いなしに、作ればいいのだ。
自己満足、同人作品とは、得てしてそういうもので、
他の誰か、その一人にでも引っかかってくれるのなら、
それはとても嬉しいことであり、御の字なのだ。
そこの気持ちは、はっきりと自覚せなばならない。
――多分、どっちもなのだろう。
私は、欲張りだから。
趣味全開のものが、世界中にヒットする。
それはきっと、あらゆるクリエイターが、夢に見ることだ。
だからまずは、知られるところから始める。
自分の趣味を喧伝する、力を得る。
なんだ、結局ここに帰ってくるんだな、と自分でも思う。
最初は売れるのが目標で、良さそうだね。
今日は、このあたりで。

