この現代社会で、幸せになるためには、何が必要だろうか。
何が、どれだけ必要だろうか。
金、名声、地位、理解者、コネ、顔、性格、パートナー・・・
さて、君は、何が欲しい?何を信じる?
この中のどれが、本当に、心の底から欲しい・・・
――いや、欲しかったものだっただろうか。
欲は生きている限り、誰にでもある。
三大欲求然り、大抵の人間は、欲に正直だ。
現代社会は、競争で成り立っている。
欲を持つ者同士を競争させ、勝った方には欲を満たさせる。
そして、敗者や無関係な人間に、さらなる競争を促す。
勝てば報酬がもらえるぞ、と。
さながら、ミツに群がる虫のように、エサをちらつかせて。
そして、無関係の人間には、報酬のおこぼれが存在する。
企業努力による薄利多売の裏で、わずかな値下げに喜ぶ一般人がいる。
・・・だが、その価値観は(特に若い世代で顕著だが)、
明らかに矛盾を生んでいる。
皆同じであることを美徳とする。
出る杭は打たれよ、落ちるものを救えよ、とする「世間の目」。
勝利のみが美徳である。
敗者には辛酸を、万人には恩恵を、とする「社会の目」。
この二つは、悪魔合体を引き起こしている。
コロナ禍を経験し、会社や社会の信用はさらに落ちた。
競争力は落ち、万人は恩恵を失った。
あったはずの未来がない。貰えるはずの恩恵がない。
生涯雇用なんて、夢のまた夢。
個人主義が加速していく。
何も信じれない者たちは、その身一つで社会に挑んでいく。
若い世代は政治を信用しない。
政治家もまた、若い世代の票に期待しない。
負のスパイラルだ。
老人に都合がいい世界/社会ができあがっていく。
その陰で、「世間の目」は出る杭である成功者を打つのに必死。
“落ちるもの”ですら、うるさいか、うるさくないかで区別される。
混沌の世だ。
この10年で、世界は様変わりした。
これからの10年で、また世界は変わってしまうだろう。
さて、ここまで読んでくれた君に、もう一度質問したい。
君は、何が欲しい?何を信じるか?



