何も書けなかった時用、予備の日記だ。
いつこれが表に出るかわからないので、
時期や季節に関わらないトピックを話そうと思う。
今回は、私が覚えている最も古い記憶についてだ。
私の最も古い記憶は、3歳のバレンタインデー。
未だに傷跡が残る・・・痛みと、失敗の記憶だ。
その日、私は母親にチョコをもらった。
親からお菓子をもらえた嬉しさか、私はなぜか反復横跳びを始めた。
その様子を、母親と祖母が微笑ましそうに見つめている。
ここだけ見れば、和やかな家庭のワンシーンだ。
・・・この後、私が救急車で運ばれるほどの
大ケガをしなければ、の話だが。
私は高いテンションのまま、勢い余って、
ドアのすりガラスに顔から突っ込んでしまった。
頬はガラスで傷つき、どくどくと血が溢れ出る。
3歳には強烈すぎる痛みだ。過去一の声量で泣き出す私。
母は血相を変え、父親を呼びに部屋を飛び出した。
祖母は私を抱き抱え、ティッシュで傷を抑えている。
父親がやってきて、救急車を呼ばせた。
祖父は、その間もずっと眠っていた。
田舎かつ夜だったため、救急車が着くまで、
それなりの時間がかかっていたと思う。
ようやくやってきた救急車。
文字通り血の気が引いた私は、この日初めて、
「ピーポーピーポー」のサイレンを、車の中から聞いた。
退院後、祖母が毎日毎日、卵の薄皮でパックをしてくれたおかげで、
一見するとわからないほどには回復したが、今でも傷跡は残っている。
十数年が経っても、未だに色褪せない・・・失敗の記憶だ。
キミの最も古い記憶は、何の記憶かな?


