24/02/11 なんでもは知らないわよ

日記

「自分の知っていることしか分からない」という言葉がある。
トートロジーではないぞ。よく「知識」や「知恵」の文脈で語られがちだが、

「性格」「嗜好」「考え方」「価値観」「世界観」といった、
人間の精神に属する、あらゆるものに適応される考え方だ。

本来は、他人の気持ちを実際に知ることも、理解することもできない。
人間という種族には、テレパシーなんて備わっていないのだから。

なので基本的に「他人の気持ちになって考える」とは
「自分だったらどう思うか」を考える、ということに他ならない。

当然ながら、それによって思い違いや勘違いはたくさん生まれるだろう。
善悪の基準でさえ、人によって微妙な差異はあるものなのだ。

常識と呼ばれるものも、自分自身がその外れ値にいると気づけない。
私も基本集団登校だったがゆえ、普通の(個別)登校があると知らなかったし。

知識的な勘違いは、成長の過程で正しい認識を得ることで解消される。
が、気持ちや価値観といった部分に関しては、その意識が薄いままのことが多い。

他人の考え方を知ればいいんじゃないの? と思うかもしれないが、
自分の価値観そのものと、外の価値観の解釈では、その解像度がまるで違う。

仮に「ファッションに何も思わない」という考え方を持っている場合、
自分の着る服にはどう思うの、とか。そういう部分の機微まではすくい取れない。

これら精神的な要素は、よほど法律やモラルに反しない限り、正解は人それぞれ。
ゆえに、解消や矯正のしようがない。むしろ、アイデンティティとも呼べるだろう。

本人が知らない存在というのは、その本人から見れば事実上、
「世界に存在しないモノ」であると同義なんだなぁ……というおはなしでした。

今日はここまで。

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