26/09/11 ダークナイト

日記

アメコミアクション映画。ダークナイト三部作の2作目。90点。
ヒースレジャー演じるジョーカーが印象に残る有名作。

テーマは「狂気」だろう。ジョーカーはいわずもがな、バットマンもハービーも同じだ。狂気の前では善も悪も公平/平等。全ては混沌に落ちる。正しさを信じられなくなれば人は狂う。

最後の船のシーンが感動的なのは、それでもなお信じることの強さ尊さを描いたからこそ、なのだろう。

作風は前作同様のダークさだが、その方向性が若干変化しているようには思えた。バットマンがヒーローとして活躍しているぶん、その上で翻弄されてしまう不気味さ。

リアリティ度の高い世界の中で、バットマンとジョーカーだけは「狂いきっている」というか。そういう、正義と悪/光と闇のコントラストが前作以上に映えていた。

演出はすばらしい。バットマンを現実にあり得ると思わせるに足るギミックやアクションが豊富。理不尽の権化たるジョーカーの思想や狂気を表現する場面も豊富で、対比が見事に効いている。

音楽も最高峰。とくにラストシーンのマッチ具合は余韻に残る素晴らしいものだった。

テンポもかなりよい。作中ほとんどのシーンがジョーカーを中心にして繫がっていて、無意味なシーンがほとんどないため、長い上映時間の割に間延びした印象はほとんどない。

(強いて言うならスカイフックのシーンくらいか。でもカッコイイし初見向けのキャラ説明も兼ねているのでOK)

世界観は十分。マフィアが跋扈する腐った街ゴッサムということだけ理解できてればいい気楽さ。物語を動かす前提として便利すぎるし、リアリティもあって素晴らしい。

キャラはもう完璧。狂気の体現であるジョーカーは悪役史に名を残すだけはある迫真のもの。主人公のハズのバットマンが(印象の面では)食われているほど。もちろん彼も要所ではいい味を出しているが。

それに限らず、ハービーやゴードンなども含めた主要キャラの配置や動かし方が上手い。動機、葛藤、衝突などの面白くする要素がてんこ盛りで、物語を書く上で手本になるレベルだ。

UXもちゃんと配慮されていて、目まぐるしく状況が動く割には理解しやすいよう演出されている。

構造にも文句はない。「ジョーカーを野放しにしてはいけない」という動機/目的には強い納得感があるし。何よりテーマと娯楽のバランスが最高。エンタメ性を犠牲にはしていないのがいい。

総じて、今でも名作と言われるだけはある映画だった。何度見ても発見がある。

次回は映画「ダークナイト ライジング」の感想を投稿予定です。

今日はここまで。

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