23/11/26 最近読んだ本〜渡部と若林編〜

日記

活字はいい。情報量が絞られている分、解釈の余地があるのだ。
自分の認知、バイアスによる補完で、その作品にのめり込める。

映画、アニメ、漫画といった「視覚表現」を伴う作品は、
それはそれで楽しめるものではあるのだけども。

どこか「人の価値観を覗く」楽しさに近い感覚がある。
体験に実感がないというか、当事者性が薄いというか。

もちろん、演出によってそういった実感すら得れる作品も、
この世界には存在している。すごいことだ。

だが、小説はこの没入度合いが群を抜いて高い。
存在しない記憶を植え付けられるような、そんな感覚。

エッセイのような文体でも、そのライターの人間性を、
まるで自分の一部だったかのように、取り込んでいってしまう。

――そういったエッセイ系作品の中でも、
私が現状一番好きなのが、若林さんの作品3つなのだ。

「社会人大学……卒業見込」「カバーニャ要塞の野良犬……」
そして「ナナメの夕暮れ」。読んでいて面白く、学びも多い。

人生の失敗を集めれば、誰だって面白いストーリーがかけるんだよ、
と、なんとなく聞いてはいたが、ここまで面白くできるもんかと。

情景描写や心情表現も秀逸で、エピソードトークに近いとはいえ、
細部まで含め、状況や流れを思い出せる記憶力もある。

何を隠そう、この日記を書き始めるにあたり、影響を受けた作品の一つだ。
彼の気づきは本来、あと10年ほど人生を生きて得られるはずのもの。

今の段階で得られたこと、それも実感を伴う「記憶」として、
定着させてもらったことが、私はとても嬉しい。

――その流れで、芸人という人生を送っている方の文章って、
波瀾万丈で、とても面白いのでは?と考え、渡部さんの本を購入。

まぁエッセイというよりは自己啓発本的なものなのだが、
「超一流の会話力」というタイトルで、思わず購入してしまった。

彼は数年前にまぁ色々あって、テレビ業界に姿を見せなくなったが、
抜群のトーク力や、タレント目線からの会話のノウハウは健在。

個人的にまだ咀嚼しきれておらず、色々と学んでいる最中だが、
やはり逸脱した人生から見た世界というものは、学びが多い。

そして、毎回思うことだが、私は普段あらゆる作品を、
あり得ないぐらい濃い色眼鏡で見ているのだ、と実感する。

第一印象がいい、評判は最高傑作、なのに私にはピンとこない、
でも人と話を合わせるために、外向きの評価では嘘をつく……

今まで以上に、自分の気持ちとか、感想みたいなものは、
大切しないといけないなぁ、と思うのでした。

今日はこの辺りで。

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