ある知識形態において、どれだけ理解が進んでいるかを示す、
一定の目安、指標というものが存在する。
それぞれ「知る、理解る(わかる)、使用る(つかえる)」だ。
レベルが上昇すると、明確に見える世界が変わる。
“知る”とは、ただ知識を取り入れただけの状態だ。
情報として持っているだけで、ほぼ活用できない。
外国語を例にすると、”ある”ことは分かっても、読めないようなもの。
ノウハウ・経験の不足と言い換えてもいいだろう。
“知る”の状態から、”理解る”に成長するには、実践あるのみ。
手探りで、自分なりの方法論を見つけ出すしかない。
私なんかは、いくら知識の上で「これが効率いい学び方だ!」
と知っていても、失敗からしか理解できないタチだ。
その上で「ミスしないために、これが必要だったのか」など、
経験に知識が結びつくことで、ようやく”理解る”。
“理解る”の段階になれば、インプットした知識からの学びも増える。
自分流のノウハウに、その知識を組み合わせられるようになるのだ。
できるかぎり、この段階でも実践を怠らないのがコツ。
経験はいわば根っこで、知識を理解するための土壌にもなる。
調子に乗って、経験不足の状態で上級者向けの知識を使おうとすると、
根本が折れ、自信を喪失してしまうこともある。注意しよう。
(いわゆるダニングクルーガー、「〇〇完全に理解した」の段階だ)
“使用る”の段階では、一定の経験の末、これまでに得た知識やノウハウが、
先人たちのミスや失敗の上に積み重なったものだった、と理解できる。
自分なりのノウハウが育つにつれ、学習方法が洗練されていき、
インプット・アウトプットの速度も上がっていく。
そして、未だに自分でもわからない知識があることへの恐怖や、
最前線で活躍する方々への、尊敬や畏敬を感じ始める。
そこまできて、ようやく分野における初心者卒業、
中級者の仲間入り……というわけなのだ。
おそらくその先――トップ層にしか見えない景色もあるのだろう。
だが、今の私にはまだわからない。
いつかそれを見れる日を願って、今日も文字を書き続けるのだ。
今日はこの辺りで。

